こんにちは、有限会社金田商店の金田です。みなさんは車を売るとき、事故車の場合査定額が低くなるということをご存知でしょうか?正式には事故車ではなく修復歴車という名前なのですが、車を売るとき通常の車よりも事故車の査定額が下がります。
今回は事故車についてご紹介していきます。
先ほども述べたように事故車ではなく修復歴車なのですが、世間ではわかりやすいように事故車とされています。ここでは修復車と扱います。
■修復車
過去に交通事故その他の災害などで、自動車の車体の骨格部分を損傷し、修正あるいは交換により修復した車のことを言います。事故を起こさずとも修復歴がある場合事故車と認定されます。修復歴は日本自動車査定協会 において定義されていますが、その判定基準が全国のオートオークションごとに異なっていたため、日本オートオークション協議会において、平成14年に「統一検査基準検討専門部会」及び「同分科会」を設置し、修復歴判定基準の統一を図ろうとしています。
■オートオークションとは
車のオークションで、基本的には業者のみ参加型のオークションです。始まりはトヨタ中古自動車販売株式会社が昭和42年に開催した中古車オークションと言われています。
■修復車となる部分
・フレーム…エンジンやトランスミッションを載せる骨組み。
・クロスメンバー…車体の進行方向に対して横方向に取り付けられる補強部品。
・インサイドパネル…ボンネットの中にある、フロントのショックの先端で固定されているパネル。
・ピラー…フロントガラス左右に位置する柱になった部分。
・ダッシュパネル…エンジンルームと乗員室を隔てる隔壁版。
・ルーフパネル…屋根を構成する外板。
・フロア/トランクフロア…車の室内や荷室の足元の部分。
・ラジエータコアサポート…ラジエータが固定される車体骨格のこと。
上記で上げた部分を一つでも交換または修復されたことがあれば修復車と認定され、査定額に大きく影響します。そのほかの部分が交換、修復されていても事故車にはなりません。
これらはフレームですから、ある程度大きな事故を起こさないと、この部分が修復交換されることはないので、修復車は一定以上の事故を経験しているということになります。
■修復車になる事故
自動車のほとんどは、モノコック構造でフレームとボディが一体になっています。モノコック構造の特徴は、パーツ全体の組み合わせで、強度を保つようになっています。点と線(骨格と溶接)の構造で組まれているため、ある方向から衝撃を受けると、連鎖的に車両全体に影響して変形してしまいます。
モノコック構造は、軽量で衝突時のエネルギーの吸収性に優れる反面、変形しやすいのが欠点です。上記のようなパーツを事故して事故車になることが多いです。上記の部分を破損し修復車になれば査定額が下がります。
今回は修復車ことについてご紹介させていただきました。少しでも参考になれば幸いです。もし何かお困りのことがあれば、お気軽に当社にご相談ください。