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車の所有者(車検証に記載された人)が亡くなった場合、その家族が廃車することは可能です。
しかし、通常の廃車とは違う手続きが必要になります。
今回は、車の所有者ではない方の廃車手続き方法をご説明します。

普通自動車も相続対象

土地や家などと同じように、普通自動車も相続する対象となる「資産」です。(軽自動車の相続方法は少し異なりますので後ほど説明します)。
事故などで車が大破していて価値がない車と思っても、相続の手続きを行わなければいけません。

流れとしては、車の相続手続きを行い、次の所有者が廃車手続きを行います。
そのため、車の所有者が廃車手続きを行う際に必要な書類に加えて、遺産分割協議書・戸籍謄本・除籍謄本・実印・印鑑証明、の5つの書類が必要です。

遺産分割協議書

遺産相続権を持つ人全員が、遺産分割協議で合意した内容をまとめ、相続人全員の合意書として成立させる書類のことです。
この書類を作成することで、相続人全員の合意を明確にする、不動産、株式、車などの名義変更を行い、のちに起こりうるトラブルを避けることができます。

相続権を持つ人とは、配偶者、子・孫、父母・祖父母、兄弟姉妹です。
これを作成するためには、相続人全員の実印の押印と印鑑証明書が必要です。

そのため、相続人が遠くにいる、相続内容に納得してもらえないなどの理由で時間がかかってしまう可能性があるので十分に注意してください。

戸籍謄本

死亡した名義人と相続する人との関係を証明するために必要です。
本籍地の市役所・区役所で請求できます。

除籍謄本

名義人が死亡していることを証明するために必要です。
本籍地の市役所・区役所で請求できますが、「戸籍謄本」で名義人の死亡が確認できる場合、「除籍謄本」は必要ありません。

上記の相続をして名義を変更したのち、次の所有者が通常の廃車手続きを行うという流れです。

軽自動車の相続

軽自動車は、相続手続きが必要ありません。
軽自動車検査協会の事務所や支所で名義変更を行い、廃車手続きを行うだけです。
簡単にまとめると、車の遺産相続を行い、車の名義を変え、自分が次の所有者として車を廃車するという流れです。

また、必要な書類は何かを理解できたのではないでしょうか。
所有者が亡くなった場合、遺産相続は車だけではなく、その他にもたくさんあり手続きが難しいため全てに手を回すことは大変です。
税理士や弁護士などの専門家の力を借りた方がスムーズに行えるでしょう。